楽器が上手くなるということ

ここのところ、この状況もあり以前に比べだいぶ時間ができ色々と感じることがあります。

まず時間ができることにより考えたいことを考える時間が増える、また聴きたい演奏を聴いたり、音楽に限らず動画などで人の話を聞ける、結局これも考えることに結び付きますがこれはとてもいいことでした。

正直4月の最初頃はコロナのことを心配してる時間もあったりしましたが、その後はクラリネットに意識が戻り最近はいかに楽器の良い練習をしていくかということを考えます。

忙しいときは本番に向けての練習のみになってしまいなかなかじっくりやりたい練習をやれませんし、目の前のことだけに意識がいきがちです。

最近は不思議と今までクラリネットを通して先生や奏者の方とかかわったことを思い出すことが増えました。(末期症状!?😭😅)

でもこういったときのほうが、冷静に自分を見られるような気もしています。

そこで、楽器の上達について今思うことは、音楽をするということ、楽器を演奏することは奥深い道で時間をいくらかけてもかけすぎるということはない終わりのない道だということです。

短時間で仕上がるのも必要な力ではありますが、やっぱりそれはそれなりなのです。 

昔は特に簡単に考えすぎていた節もあります😑

そして、具体的に正しいやり方、ポイントはあるのでそれを知ることは必要、ただそれを実現するには一つ一つ考え行動し積み重なって本当に少しずつ変わっていくのです。

言われたことが急にはできなくても、10年くらいたってあの時先生が力説してたのはこういうことかと思い出したりします。

それは出来るようになって初めて府に落ちる感覚になります。

今思えばそりゃあそうだなって思うのです。

何十年も第一線で演奏し続けている先生の集大成みたいな技術や、お話をその時高校生の私がその時は理解できなかったり、出来なかったり。でも覚えているんです。植物の種みたいな感じ。

急がないで一歩一歩やるだけ、その中で自分の頭の中で何を考えていくかが大切で、急に上手くなることはないということ。ただその時ぐんぐん根っこは伸びています。

もちろんレッスンや本番を乗り越えたあと上手くなったような気がすることはあるかもしれないし、急に伸びることももちろんありますが、積み重ねが大切だということです。

今年コロナ自粛でもしみじみ感じましたが、

楽器は下手になるのも一瞬です。

意識をしっかりもっていないと昔できたことも簡単にできなくなります。

でもそういう気持ちで一生懸命やっていると気づいたら昔無理だと思っていたことができたりします。

できないときにどうしても原因探しをしてしまうのですが、何を意識したらいいかということは無数にあって、そちらをいつも更新し続けながら行動していくことが大事だと思います。

もちろん直さなければならない癖など自分を意識することも同じくらい大切なのですが…

また、今は沢山の情報を利用できる時代だからこそ、それを自分のものとする力が問われます。確かに情報を得ることは大切ですが、

上達するうえでレッスンを受けたり生の音を聴いたり、自分の頭で考えて感じ練習する時間に勝るものはないことは確かです。

自分を見つめる力、そして素晴らしい音楽家、演奏を沢山知ること、私も今からでも頑張っていこうと思います。