クラリネットを始めるにあたって必要なもの

クラリネットを始めるにあたってどんなものが必要か、費用も含め書いてみたいと思います。

まずは楽器。初心者の方で予算は最低限に押さえたい方ならまずとりあえずは木の楽器の一番安いものをおすすめします。2018現在、10万円~15万くらいででているようです。

もう少し予算がある方は20~40万くらい(幅がありますのでご予算に応じて)の楽器を買ってしまうのもおすすめです。

趣味の方でも2~3年すると、音色など求めるものもでてきて、安い楽器から買い換える方もけっこう多いので、最初から買ってしまってもいいかと思います。 

それ以上のお値段のものは、楽器の吹奏感も音色も個性がでてきて、抵抗感もでてきて、ある程度のしっかりした息が必要になります。そして楽器の個体差もありますので、吹く人が何を求めているかによって選ぶことになります。なのでその狙いがないうちに買うのは個人的にはもったいないかと思います。楽器に求めるものがでてきたときに選んでも遅くはないかと思いますが、初心者の方が吹けないということではありませんので、あくまでアドバイスです。

また、何万かで買えるような楽器は木ではなく樹脂製の楽器ですが、音色が本来のものではないためおすすめはしませんが、ご予算の都合でどうしてもクラリネットを習いたい方にはありだと思いますし、樹脂製の楽器でも学ぶことはいくらでもありますので、こちらをお考えの方でも安心してレッスンにいらして下さい。樹脂製の楽器は屋外で演奏したりするときには木のように割れの心配も少なく向いています、あとは吹奏感が軽いです。

音色について例えると電子ピアノと普通のピアノくらい違います。

楽器の他に必要なものはリード、(10枚3500円くらい)管の中の掃除に使うスワブという布、コルクに塗るグリスなどはだいたい楽器を買うとついてくることが多いです。

リードは消耗品であり、クラリネットを吹く上で最も重要なもののひとつなので、いいリードがなくなってきたら定期的に購入して下さいね。リード、マウスピース、リガチャーのことについては別記事でまた書きたいと思っています。

またマウスピースもクラリネット界では楽器を買ったときにについているマウスピースは使わず、マウスピースだけ、別に購入し、(最も使われているのはバンドレン社のもの)を使うというのが当たり前になっています。というのは、その方が断然音の抜けがいいし、出てくる音もいいし、吹きやすいという理由からです。マウスピースもリードと同じくらい重要なものです。この2つがつくりだすバランスが吹く人にあっていることが大切です。マウスピースは1万円ちょっとくらいです。

ただこれも楽器についているマウスピースで吹けないというわけではないので、ご予算が限られている場合は、それでスタートしても大丈夫です。

リガチャーというマウスピースとリードを止めるいわゆる止め金は、とりあえず最初は楽器の付属品で問題ありません。マウスピースとリードに比べると楽器への優先順位は下がりますが、リガチャーも色々なものがでていて、音や吹き心地への影響もありますので、始めて吹いていくうちに、選んで買い換えてみても面白いです。

調整された楽器、マウスピース、リード、リガチャー、これさえあればクラリネットがスタートできます。

2020/11追記

(楽器について、初心者の方は中古の楽器を安く買うという選択肢もあります。ただ状態の見極めなどもありますので、ぜひご相談ください)